富士山を沖縄に移すために必要な年数は?
もうあっという間に年末年始の気配がする頃になりました。
初日の出を富士山で見たい!と何となく思っているのですが、何となくできずに年月が流れていってしまいますね。
初日の出登頂は大変おめでたくていいのですが、聞くところ、とても寒いとの話です。
ならば、富士山が沖縄にあれば暖かくて登りやすくなっていいのではないか?と無茶苦茶なことを上司が言ったおかげで、あなたは富士山沖縄移動プロジェクトを任されました。
唐突ですがすいません。そうなりました。
どのように計画を立てますか?
そんな途方もない計画、立てようがありませんよね。
ですが、やらなきゃしょうがない。
では・・・やってみましょう!
富士山を直径40km・高さ3,700メートルの円錐と考えて計算してみると、体積は約1,550立方kmです。
1,550立方kmの土砂を運ぶためにはトラックが必要です。
10tトラックの土砂積載量がだいたい6立方mのようです。
そうすると、約2600億台分のトラックが必要になります。
山梨-沖縄間を2600億回往復しなければなりません。笑っちゃいますね。
トラックを30万台用意して、2日で1往復させたとすると、なんと・・・
着工開始から完成まで「5万年」かかります。
これはもう・・・笑うしかありません。5万年ですよ5万年ですよ。30万台のトラックと運転手を5万年運用してやっとできる。
上司が「いつぐらいにできる~?」と聞いてきたら
「西暦52020年にはできます!」と答えましょう。
もしかしたら直径40kmのドローンでも作ったほうが早いかもしれませんね。
物質転移装置とかの新技術が1万年後ぐらいにできるのを祈りましょう。
とにかく!
このような、とても調査できない事柄に対して仮定を積み上げて答えを出す、という問題を
「フェルミ推定」というそうです。
推理力・判断力をはかる問題として、企業の面接では結構流行っているそうです。
富士山を動かす問題は、実際にマイクロソフトで出題されて話題となりました。
同じフェルミ推定の問題として「シカゴにピアノの調律師は何人いる?」という問題が有名です。
これはひとつの答えとして、このような導き方ができます。
シカゴの人口が300万人として、世帯は100万戸だとします。
20世帯に一台ピアノがあるとして、シカゴのピアノは5万台。
調律師は週休二日で年間250日働き、一日に3台のピアノを調律するとします。
そうすると、一人の調律師は一年で750台のピアノを調律できます。
ピアノは1年に一回調律を行うとすると、年間に5万台調律行われることになりますので5万÷750で130。
つまり「ピアノの調律師がシカゴに130人は必要」という計算です。
他にも「スクールバスにゴルフボールはいくつ入る?」だとか「広い宇宙に地球人しか見当たらないのはなぜ?」だとか色々な問題があります。
明確な答えがあるわけではないので、問題を作るのも簡単です。
「桃太郎は犬猿キジを何匹ずつ連れて行けば鬼が島を制圧できる?」みたいな。
思考力を鍛えてみたいと思っている方は、ぜひフェルミ推定に挑戦してみては!
富士山沖縄移設計画の費用面も計算してみてください!