動物界最弱の人類が持つ最強武器
動物界で最強なのは何?という議論(雑談)をよく目にします。
やっぱり百獣の王ライオンでしょうか?
いや象がライオンを投げ飛ばしているのを見た、いや実はカバが一番凶暴らしい、とか色々意見がありますが
そういう最強動物候補にノミネートされている動物に比べ、どうでしょう我々人類。
どうも人間って、貧弱というか「身体能力が劣ってる」イメージがありますよね。
走ってる猫や犬に追いつけないですし
猿なんか結構凶暴ですから、本気で襲われたらたぶん負けると思います。
日本刀を持ってやっと犬と互角に戦える、なんて話も聞いたことがあります。
走るのも遅いし腕もヒョロヒョロ、キバもツノもない・・・
人類って、動物の中で最弱なんじゃない? と思っていました・・・が それが実は、人類が他の動物に比べて、圧倒的に優れている身体能力がひとつあるそうです。
それは「長距離を移動し続ける能力」です。
1日に10km以上歩くことを毎日続けることができて
炎天下の中2~3時間で40kmを走破できる動物なんていうのはほとんどいないのだとか。
言われてみればたしかに、と思いませんか?
人間の足の構造って実は結構すごいらしく
ヒザのバネが精巧にできているため、着地の衝撃を吸収。走る速度で消費カロリーがほとんど変わらず
アキレス腱も他の類人猿が1cmにも満たないのに対して人間は10cm以上でかつ太い。
走行中のエネルギーの35%を蓄積して放出することができるそうです。
人類の祖先がアフリカで生まれてから数十万年。われわれ人類は地球上の隅々まで広がっていきました。
ここまで生活圏を広げることができた理由は様々あるでしょうが
進化の過程で獲得した踏破能力は、ある程度それに寄与しているのではといえます。
原始人といえば、石のヤリを持ってマンモスをザクザク刺してるイメージがありますが
貧弱な人類にとって、それは石のヤリを発明したからこそできたこと。
人類が武器を持たなかった頃にやっていた狩猟方法は、その持ち前の持久力を使い
「1日中とにかく獲物を追いかけまわして、獲物が疲れてへばったところを仕留める」だそうです。エグい。