もっと触ってほしい!
花屋さんになりまして、もうほぼ1年がたちます。
環境が変われば意識もかわるもので
スーパーに行くと花売り場が気になるようになりました。
あ、この花、うちでも同じのあったな、とか
このお店は結構安いなぁとか、色々と感じながら眺めています。
私が眺めている横で別のお客さんが花を手に取ったりするのですが
そんな時に、ちょっとだけ気になる事があります。
小さい、たとえば幼稚園ぐらいの女の子が「お花きれい~」なんて花を手に触れようとすると
お母さんが「お花触っちゃダメよ!」と言ったりします。
花屋さんとしては、せっかく花に興味を持ってくれたのになぁ、と少し残念になってしまいます。
もちろん、お母さんは買い物で忙しいですし
うっかり折っちゃったり花を散らせちゃったり、というのがお母さんとしては心配でしょう
お店としてもあまり触ってほしくないかもしれません
ただ、「触っちゃダメ!」と言った後、女の子は次第に花を触れづらくなり
成長とともに花への関心もどんどん離れていく・・・という未来を勝手に想像してしまい、さびしくなってしまうのです。
「触っちゃダメよ」という教育も必要ですが、
「キレイだね」とか「どの花が好きなの?」と一緒に花に目を向けてくれたら嬉しいなぁなんて思います
買い物で忙しいお母さんに「そうしてください」なんてそんなとてもとても言えませんが
花に興味を持ったままでいてほしいなぁ 、と
一介の花屋さんの、末席のはしくれの下っ端の花屋さんの駆け出しとして非常におこがましいですが
花がキレイと思う気持ちが、一人でも多くのお子さんの中で育ってくれたらなぁ
と、心の中で願ったりするのです。
そしてお母さん、できればお花買ってくれたらなぁと・・・